2021年9月26日に、DiRECT教員の栗田と大前が 第9回『臨床研究てらこ屋』in 福島を開催しました。70名を超える、福島県内の医療者の皆様にご参加いただきました。

受講者の皆様より、

  • 今回、社会人大学院に入学させて頂いた一番の目的は、研究の進め方や方法・視点の捉え方を習得することでして、大変役に立ちました
  • オンラインでしたので、受講しやすい講義でした。
  • COVID-19など時事テーマで、皆さん興味のわくテーマをどのように読み考えていくか、大変勉強になりました。
  • 事前課題やディスカッションを通して、理解が不十分な箇所など理解を深めることができました。
  • 論文をPECOに基づいてまとめ、他の背景を持つ先生方との検討を通じて、これまで一流の雑誌に投稿された内容がすべてのように感じていたが、その中にも、まだ検討すべき課題、自施設でも検討できそうな課題などが見つかることを感じ、あらためて自分が少し疑問に思っていたが見過ごしていたことを見つめなおし、今後の臨床の研究テーマとしていきたいと感じた。
  • 事前のe-learningの視聴およびグループワークで, 今までの自分自身の研究ではあまり考えていなかった、交絡因子について考えてみて, 予想以上に多くの因子が考えられることが分かり、とても有意義な時間でした。
  • 研修全体の構成と進行から、臨床疫学のパラダイムを垣間みれた。自分の研修運営の参考にしたい。
  • 事前の課題動画を視聴し、現在は自身に、最新の情報を取り入れる技術が足りていないと考えました。今回、足りていないもの、やるべきことをはっきりさせることができました。自分自身のステップアップとして、普段からCQRQを考えて論文検索をしていきたいと思います。
  • グループワークで、いろいろな考えがあり、他者と論文を吟味する意義があると感じ、自分にはない考え方が得られることがわかった。医局内での抄読会でも生かしたい。
  • 井上先生の講義も伺い、修士では質的研究で取り組んだことを活かして、Mixed Methods にも挑戦して、より患者様に役立つようなエビデンスを発表できたらと思いました。また、自身は看護学におりますが、臨床医の先生方と共同研究していくことも、社会貢献になると考えました。
  • 質的研究は客観性に欠けるから一般化しにくいのではないか、という不安感が払拭され、自身のやりたい研究をイメージするといった意味があった。これを踏まえて『説明的順次デザイン』での研究を計画したい。

などの講評をいただきました。

他方、時間の限られたオンラインセミナーならではの課題もありました。課題を解決するための十分なディスカッションができなかったことへの提案を頂きました。

  • できれば今回のグループ学習で行う内容について、事前に通知していただけるといいと思いました。

なおこのワークショップは、臨床研究イノベーションセンター、総合内科、医療人育成・支援センターの共催など、県内の各機関のご支援のおかげで開催することができました。

[受講者数]
71名

[ワークショップ風景]


井上真智子先生のランチョンセミナーでは、質的研究データ分析で用いられる手法や具体的なプロセス、混合研究法の基本的なデザインを丁寧にご解説頂きました。


実行委員長の大前のミニ講義