2022年9月25日に、DiRECT教員の栗田と大前が 第10回『臨床研究てらこ屋』in 福島を開催しました。60名ほどの、福島県内の医療者の皆様にご参加いただきました。
受講者の皆様より、
- グループワークの際に、他専門領域の方の考え方に触れることで現在の診療状況を考え直し、発表する機会をいただいたことで内容を整理しなおすことができました。今回の経過を踏まえて、いろいろな論文を読み直してみたいと思います。
- 「てらこやに参加する」ことを決めた段階で「臨床研究を行い論文を書く」という自分の課題の実現に近づく覚悟を強いものにするという意味がありました。事前学習に取り組み、私とはレベルの違うワークショップやグループワークへの参加を通して具体的な手法に関する知識が深まり自分のRQに基づく研究のデータの解析を進めて(学会発表ではなく)論文化を目指したいとの思いを強くしました。
- 交絡因子についての検討を他者と議論することで、自分だけの偏った考えでなく、さまざまな意見・視点から理解を深めることができた。今後前向きコホートを計画しており、概念図、交絡因子の検討を行う際の参考にします。
- ビックデータの取り扱いなど感銘を受けました。インパクトファクターにこだわらず、日々の臨床のCQをしっかり調べて、それでもわからないことを突き詰めていくことも大事なんだと思いとても勉強になりました。
- 自分も現在大学院生ですが、貴重なこの時間を生かして岩上先生のように5編英語論文を書きたいと思います。
- 疫学研究としての留学という貴重なご経験を具体的に詳細に説明いただいて、具体的なイメージをもって、研究のキャリアがどういうものか理解することができました。本当にありがとうございました。
- 留学での経験やビッグデータを使った研究内容について、岩上先生ならではの視点を聴くことができ大変面白かったです。常に第一線でご活躍されている先生は、100個のRQを持たれていることに大変驚きました。
- RQでも同様で、臨床場面でも「当たり前だよな」と思うことも別の視点からみることで、新たなRQとなることがあると思います。当たり前のことをまず疑問に思って調べてみることが重要で、今後の臨床で「疑問に思うことを探そう」という姿勢でいたいと感じました。
などの講評をいただきました。
[受講者数]
58名
[ワークショップ風景]
岩上将夫先生のランチョンセミナーでは、データベースを用いた薬剤疫学研究の眼の付け所と留学してどのように疫学修士を取得されたのか等のキャリアについて素晴らしい実績を交えながら楽しくお話して下さいました。