2024年9月29日に、DiRECT教員の栗田と大前が 第12回『臨床研究てらこ屋』in 福島を開催しました。60名ほどの、福島県内の医療者の皆様にご参加いただきました。

受講者の皆様より、

  • 離島だからこそやれることに向き合って、研究テーマを考えることにとても感動しました。環境や設備を理由に研究を行えないということは、言い訳で今ある。環境・設備でどのようなRQがあるのかと考えたり、アイデアを出すことがとても大切なんだと感じました。また、その力を養う方法も知りたいと感じました。
  • 以前JSPENのワークショップで「英語論文を書こう」というセッションがあり、その中で大学病院や中核病院で働いているから論文が書けるわけではなく、どこでも論文のネタはある、「どこで働くかではなくどう働くかが大切だ」という話を聞いたことがあります。へき地にいるから研究ができないではなく、へき地だからこそ研究をするという発想が大切と考えました。
  • 大学病院や都会でなくても臨床研究ができること、離島での臨床研究の特徴や面白さを知ることができました。今後自分たちがやっていくであろう臨床研究に通ずるところが多いと思いながら拝聴させていただきました。
  • 金子先生のご講演から、自分のキャリアについて考える機会となり、博士課程で学んでいくモチベーションがあがりました。さらに自分で時間をみつけて研究を頑張りたいと思えた。
  • 金子先生の講演を受けて,自身の志望科である家庭医の領域でも,自身の地域の臨床研究をすることで従来の町医者のイメージにとどまらず,後世に何か残すことができると聞き本格的に学びたいというモチベーションができました.
  • へき地の方が診療の幅がある、というお話に感銘を受けました。また研究を進めることで、自分の想定していなかった方向に発展することもある、思いがけないところにキャリアが行くというお話にも視野が広がる思いがしました。
  • ①大前先生のミニ講義とグループワークを通して ②実際に学習したPECOについて、そして交絡因子について考えて ③PECO、交絡因子について座学で学習するよりも理解を深めることができました。④今回の学習から、論文執筆に挑戦したいと思いました。
  • グループワークでDagittyを用い、他の参加者と話しながら一緒に検討することによって、課題論文をより掘り下げて考え、交絡因子や論文の捉え方などの幅が広がったと感じた。またこのツールを用いて自分の研究を可視化し、考えをまとめたり深めたりして、研究チームでのディスカッションに役立てたいと思う。

などの講評をいただきました。

[受講者数]
59名

[ワークショップ風景]


金子惇先生のランチョンセミナーでは、離島で医療をすることになってから臨床研究をやることにした経緯やモチベーション、国外留学や研究ネットワーク活動、大学と行政での研究など、多岐にわたるトピックでお話をしていただきました。