Department of Innovative Research & Education for Clinicians & Trainees (DiRECT)

2022年度 診断・治療・アウトカム評価特論演習/ヘルス・サービス・リサーチ 授業評価

2022年度 診断・治療・アウトカム評価特論演習/ヘルス・サービス・リサーチ 授業評価

開催概要

開催回数 計10回
延べ参加人数 計306名(うち院生(必修)155名、院生(大学院セミナー)53名、聴講66名(うち会津医療センター56名)
担当教員 栗田 宜明
授業科目の概要 学習達成目標

  • 薬剤療法や手術療法などの治療法を評価するための研究、診断方法を評価するための研究、患者中心のアウトカム指標などを活用する研究などについて、実例を紹介しながらコンセプトを理解する。

授業アンケート結果(1)

 

受講者の声

  • ROC曲線のカットオフ値の設定方法をどのような手順で行っているのか、具体例からよくわかりました。
    将来的に診断精度の研究(新たな診断法の開発)を行うときに役立てたいと思います。
  • 感度、特異度、ROC曲線によるYoden indexでのカットオフ値を求めるなど研究でやっている内容をとても分かりやすくまとめてくださり、知識の整理になりました。
  • 感度・特異度は研究のみならず臨床でも用いることのため適切な知識は保持すべきだと考えた。
  • 診断精度の研究の質を高める研究は、横断研究でオッズ比のみを比較するのではなく、対象者のサンプリングから参照基準、インデックス検査のプロトコルまで明示することで研究の質を上げることがわかったためとても有用でした。
  • 非常にわかりやすく参照基準やセッティング、バイアスが診断精度に直結することを講義いただきありがとうございました。
  • グレーなデータの取り扱い方について学ぶことができた。また、検査の用途によって解釈を変える必要があることを学ぶことができたから。
  • 診断精度の研究において臨床での使用場面を想定してデザインを行う必要があるということがより具体的に理解することができました
  • 私は消化器内科が専門ですが、まだまだ臨床現場では診断サポートツールや予測ツールが少なく、判断に迷う場合が多いと感じています。特に若手の医師であればあるほどそういうツールで見える化されることの利点は大きいと思います。そういうツールの開発の研究も今後できればと思います。
  • お話を伺い、大学院卒業後に臨床研究もしてみたくなってきました。講義内容は難しく感じましたが、実例を交えつつ講義していただき理解しやすかったです。
  • 消化器分野でも炎症性腸疾患の再燃や憩室炎の反復など研究するテーマは多いと感じました。
  • 栄養介入のアウトカムを見る場合に、入院回数の減少や感染症の回数の減少が使えるかと考えたことがありますが、その方法論が分かりませんでした。今回の講義を受講して、デザインの幅を広げることができると感じとても有益な講義でした。
  • 今回の授業で一番インパクトに残ったのは、「飛び道具よりもRQの発案がはるかに重要」という言葉でした。切実で興味深いRQは臨床現場にまだまだ眠っていると思うので、日々の疑問を改めて大切にしようと感じました。
  • 今回の講義を通して研究デザインの大切さを改めて感じました。集団レベルでの健康施策やプログラムの有効性を検証において、何かの指標が改善したのはもちろん大切なアウトカムですが、現状傾向に抑制がかかった、介入前のトレンドが変わったというのも検討すべきアウトカムという視点が新しく、また実情に沿った研究結果を提案できることにつながるのだと感じました。そのデザインを考えるのはまだまだ難しいですが、方法論を知ることができてとてもよかったです。実際の自験例を示していただき、さらに理解を深めることができました。ありがとうございました。
  • 現在前向きコホート研究を立案しています。その際に、指導医よりこの尺度の信頼性と妥当性はどうか?天井効果、底うちはないかなど詳細に質問されました。それらの必要性が非常に理解できました。
  • アウトカムはい生存期間の延伸だけでなく、慢性疾患を抱えながらもHopeを高めるという研究にワクワクしました。QOLの改善という概念にも、きちんと定義を与えれば、こんな有益な研究ができるのだと感じました。
  • 交絡を調整する方法として、傾向スコアを用いた分析があることは知っていましたが、実際の方法を実例のデータを用いて解析する流れが分かり非常に分かりやすかったです。n数が減るために検出力が落ちるため、臨床現場で得られるデータで解析する際は注意が必要ということもよくわかりました。また傾向スコア以外の交絡調整方法を知ることができたことも良かったです。
  • 効果修飾因子の項は基礎実験でいつも気になっていた要素であり、わかりやすい言葉にしていただいて理解が進んだ。
  • 観察研究よりもRCTの方が信頼性が高いと今までは考えていたが、デザインによっては本来の結果を正しく反映できなくなってしまうことや、実臨床にそぐわなくなってしまうことがよく分かりました。
  • RCT、観察研究どちらも自身で今後必ず扱うテーマなので非常に有用と思いました。
  • 実例を用いて説明されておりかなり具体的で大変良かった、一方初めて出てくる概念が多く自分の研究ではどの点が当てはまるのか、また治療確率のモデルはどうするかなど自分の研究では改めて時間をかけて検討しなければいけない点が多かった。
  • 10回講義ありがとうございました。とても勉強になり臨床に戻った際によい研究を思いつきそうです。

授業アンケート結果(2)

 

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