2023年度 診断・治療・アウトカム評価特論演習/ヘルス・サービス・リサーチ 授業評価
開催概要
開催回数 | 計10回 |
延べ参加人数 | 計294名(うち院生(必修)153名、院生(大学院セミナー)64名、聴講32名(うち会津医療センター43名) |
担当教員 | 栗田 宜明 |
授業科目の概要 | 学習達成目標
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授業アンケート結果(1)
受講者の声
- 既存の診断法に新たな視点を加えることで、より診断の精度が増し臨床応用できる可能性があることがよくわかりました。いずれチャレンジしてみたい研究内容の一つです。
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感度、特異度だけでなく、陽性尤度比、診断オッズ比、ROC曲線の意味など、診断制度の効能をどう表現することができるか整理されていて大変有意義でした。
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今回の診断精度研究について学べたことで、参照基準の設定やインデックス検査、バイアスについて学べた。また、診断精度の研究結果の解釈や扱いについても考察できるようになると考えられた。
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診断精度の研究でこれまで臨床上の役割や欠損データの扱いについてちゃんと考えていなかったので、大変勉強になりました。
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診断精度の検討については、これまで新たな検査法を検討する臨床研究をデザインしたことがなく、あまり検討したことがなかったため、系統だった講義で勉強することができ、デザイン構築の際に役立つと思った。
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診断の精度に関する研究ができるということが知れて目からうろこでした。今後の臨床の中で、この検査の精度はどれくらいか?とかこの疾患の診断方法はもっと効率よくならないのか?など、疑問を蓄積して、調べて、研究につなげられるような気がしてきました。
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予測ツール開発過程に関して詳細に解説があったため、今まで何気なく使っていた予測ツールに対する見方や考え方が変わり、今後の新たな疑問を持てるのではないかと感じた。
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カウントデータの扱いや考え方とその分析について、わかりやすく学習できた。
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私は更年期障害に対する新たな治療法についての臨床研究をしたいと考えています。更年期女性の症状の重症度だけでなく健康関連QOLについても研究の中で調べたいと考えており、どのPROを使用したらよいかを検討しているところです。そのため、今回の講義内容は大変参考になりました。
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最新の論文も交えていただいたこと。QOLや心理尺度といった、Bioの研究では扱わないけど患者経験や、あるいは医療者の負担などを測る際に必要な指標の測定に必要なことを教えていただいた
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介入研究のハードルが高い小児を扱う自分にとっては、よくデザインされた観察研究とRCTが治療効果の推定に過大評価がない、ということはすごく励みになりました。
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傾向スコアを用いた分析方法により、適応交絡に対処した治療効果の推定ができることが分かりました。通常の多変量解析以外の別のアプローチを組み合わせることで、得られた結果がより確かであることが示せると考えました。
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臨床研究でよく使用されるようになった傾向スコアについて概略がわかり、長所と短所について理解できた。十分に検討された多変量解析に傾向スコアをつかった本講義はとても興味深かった。
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傾向スコアについて具体例を用いた解説が非常に分かりやすかった。
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観察研究は費用面、リアルワールドであることなど臨床研究では実践する機会が多く、繰り返し測定など有効なデータ収集方法について学ぶことができました。
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ケース・コホート研究、データの繰り返し測定、周辺構造モデルとどれも発展的な内容でした。いずれも知識として持っておくと、今後のRQで解析手法を考えたときに役立つ可能性があると感じました。
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通常の回帰モデルでは中間因子としての効果を除いてしまうが、周辺構造モデルでは対処可能ということが学べた。自分の診療科でも同様の研究ができないか考える良い実例だった。
授業アンケート結果(2)