2019年度 研究デザイン学/臨床研究デザイン学 授業評価
開催概要
開催回数 | 計9回 |
延べ参加人数 | 計509名(うち院生(必修)282名、院生(大学院セミナー)113名、聴講114名(うち会津医療センター58名) |
担当教員 | 栗田 宜明、濱口 杉大、福原 俊一 |
授業科目の概要 | 学習達成目標
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授業アンケート結果(1)
受講者の声
- 研究の「お作法」が感じられて、分かりやすい非常に良い講義だと感じました。
- 執筆途中の論文で、イントロとディスカッションがうまく書けずに眠っている論文を講義の内容にそって、再構成したら書けそうに思えてきました。探さないと行けない論文が曖昧になっていたのかもしれません。整理できました。また新たに今書いている研究計画書も講義を聴きながら整理できたので、とても助かりました。
- 似たような先行研究があった場合に自分の発想は使えないのではないかと簡単に考えていたが違いは出せるのか?強みは出せるのか?先行研究の欠点はあるのかなどの検討によりより良い研究を生み出すことができる可能性が広がるとわかったた。
- 書籍以外で、論文執筆を具体的に解説していただけたのは、本講義が初めてでした。
- 言語化された説明でここまで親切なのはあまりないと思いました。
- バイアスについては漠然とは知っていたが、具体的に知ることができた。デザイン段階からバイアスを考慮することを学ぶことができた。
- これまでの研究では、データをとりはじめてからあるいは論文をかいているときになって交絡因子に気づいたりすることがありました。今回教わった交絡因子の見つけ方は役にたちそうです。交絡による効果の過大推定と過小推定の考え方が目から鱗でした。これも考察を書くときに役に立つと思います。
- 大変わかりやすく、有病割合やリスク、発生率、オッズ比、ハザード比、差や比について用語からしっかり理解することができた。
- リハビリ関連の論文にもよくオッズ比を用いているものがあるため、とても分かりやすい講義であった。
- 横断研究、前向きコホート研究、過去起点コホート研究の違いや特性について具体的な図にて解説されており、とてもわかりやすかった。自分の研究においてもどの研究方法を用いるかの参考にとてもなった。
- 学会や論文などで、アウトカムの設定に関して、いろいろな尺度が出てきて、どこから持ってきているのかなあ、有意差を出すためにひねり出しているんじゃないか、と思うことが多かった。しかし、今回の講義にて、測定方法をデザインする、というのが分かりやすく説明され、実際の査読でのeditorからの意見例も提示され、非常に参考になった。
- とりあえずデータを集めて、そのデータからテーマを見つけ出すという手法をとっている諸先輩方がおり、そもそもの臨床の疑問が不明確なまま進んで行き詰っているのを目の当たりにしていたので、今回の講義は研究を基本から見直す良いきっかけになりました。
- 過去の研究,現在行っている研究において,他者に伝える際に自分の意図が伝わりにくいことがあったが,基本的な概念が構成できていなかったために軸がぶれていたのだと思った.また,研究を進めるにあたり交絡因子には注意していたが,時折見落としもあるので今後も注意していきたいと思った。
- 自分の診療の場であるICUにおいて普段からCQが多々あります。そのCQからRQに昇華し研究を進める手がかり、意欲が出現したと考えられた。
- 講義スライドがわかりやすく、テーマの後に具体例が示されるので、さらに理解しやすいと思います。
- 私は医師ではなくコ・メディカル(心理士)ですが、医学研究の進め方について分かりやすい説明のおかげで理解しやすかったです。
- 臨床研究を実際に行っている、行いたいけれどなかなかうまくいかない立場として基本的な部分からしっかりとした講義を受けられるため、ありがたいと率直に感じました。
- 私はこのように大学院に所属しており、講座の先生方をはじめ授業においても学ぶことができる環境にあります。しかし、大学附属病院でない医療現場では研究を専門的にできる人がおらず、研究デザインとは…?の段階も理解していない人ばかりです。とりあえずデータだけ集めるといった状況も蔓延しています。特に私のいる○○○では誰も研究を学んでいる人がいないため教えられる人もいない環境です。ここで学んだことを少しでも職場に還元できると思います。
授業アンケート結果(2)