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実践臨床統計学特論演習II 発展分野教育科目
開講の主旨
臨床研究の基本設計図が完成したら、次は予想する結果を可視化するために統計解析手法を正しく選び、みずからの手で解析する必要があります。解析は、論文作成の段階で完了するとは限りません。実は、論文投稿した後も、査読者からの注文で再度解析しなくてはいけない場合もあります。査読の返事が来るまでに経過する月日を考えると、あやふやな記憶に頼りながら解析を一つ一つ手作業でやり直すことは正しく再現できなくなるリスクがあります。また、手作業の繰り返しは、すべての工程を再度実行するため非効率です。
そこで、本演習では、統計ソフトの Stata を用いて履修者みずからが解析のためのプログラムを記述して実行できるようになることを目指します。プログラミングができなくても解析コマンドの記述はできるようになりますので、ご安心ください。最終的には、―Stataでもマウス操作はできるものの―解析コマンドを記述する方が、マウス操作よりもがはるかに楽であることにお気づきになると思います。(履修希望者は、Stata を用意して頂きます。ページ下方の「その他」をご覧ください。)
目標達成のための方略
学習効果を最大限にするために、下記の教育方略を採用します。
- 1. 統計ソフトを用いた実践的な講義:
- 臨床研究データの論文化に必要な、基本的な解析方法について習得していただきます。解析のソフトは、Stataを用います。実際の臨床研究で用いたデータにも触っていただくように配慮します。
- 2. eラーニングシステムを用いた遠隔授業受講:
- 地理的に離れた受講者、臨床で多忙な受講者のために、授業を無理のない時間帯に遠隔受講可能
- 3. ワークショップ:
- オンサイトのワークショップでの実践的学習により理解を促進
- 4. 事後のクイズ:
- 理解度のセルフチェック
- 5. 疑問と解説のシェア:
- Stataで実際に分析できるかどうかを事後クイズで評価します。
区分 | 発展分野教育科目 |
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授業科目名 | 実践臨床統計学特論演習II |
開講年次等 | 後期 |
必修・選択の別 | 選択 |
単位数 | 2 |
コーディネーター | 栗田宜明 ※責任者 責任者は、研究を遂行するのに Stata に大変助けられています;
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授業科目の概要 |
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テキスト・参考図書 |
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評価の設定 |
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その他 |
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2024年度授業日程
日程は、講師の都合により変更になる場合があります。変更があった場合は、履修登録者にお知らせをします。
講義番号 | 聴講可能期間 | 講義名 |
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1 | 9/30 – 10/13 | Stataの基本操作を学ぶ Stataの基本的な操作法を理解する |
2 | 10/14 – 10/27 | 要因・アウトカムを記述する(データの要約・母集団の推定) データには型があり、型に応じた要約の方法があることを理解する |
3 | 10/28 – 11/10 | 連続変数の比較 連続変数を評価項目としたときの比較の方法を学ぶ |
4 | 11/11 – 11/24 | カテゴリ変数の比較 カテゴリ変数を評価項目としたときの比較の方法を学ぶ |
5 | 11/25 – 12/8 | データマネージメント① Stataを用いてデータを管理する方法の基本を学ぶ |
6 | 12/9 – 12/22 | 相関と回帰 回帰モデルのうち線形回帰を理解する |
7 | 12/23 – 1/12 | 連続変数のモデルの交絡調整 回帰モデルのうち一般線形モデルを理解する |
8 | 1/13 – 1/26 | 二値変数のモデルの交絡調整 回帰モデルのうちロジスティック回帰を理解する |
9 | 1/27 – 2/9 | データマネージメント② Stataを用いてデータを管理する方法の基本を学ぶ |
10 | 2/10 – 2/23 | 生存時間のモデルの交絡調整 回帰モデルのうちCox回帰を理解する |
ワークショップ | 2/1(土)予定 | 臨床データ解析ワークショップ Stataで論文の図表を完成させるための実習を行う |
担当教員
- 栗田宜明 ※責任者
- 大学院医学研究科 臨床疫学分野 特任教授/附属病院 臨床研究教育推進部 部長 兼 准教授
事前登録
eラーニングシステムを用いるため、下記(↓)のフォー
[登録締め切りは、9月15日とさ